「みんなのエンデバ便り」⑤【令和3年度卒団生母】
昨年度末に卒団し、今は中学の硬式野球チームに入っています。
エンデバースには、小1の夏前頃から体験に行きはじめ、11月に正式に入団をしました。もともと息子は、幼稚園のときにサッカー教室に通っていたことからサッカーチームに入りたいと言っていました。でも、母の実家が野球を好きな家庭で、母自身もソフトボールをしていたため、息子には野球をしてほしいという思いがあり、野球を勧めました。実際、何度か体験練習に通ってみると、息子自身もいつもチームのみんなが温かく迎え入れてくれることが嬉しかったようで、入団することにしました。
昨年度、小6のときのチームは強く、大きな大会でも上位のほうまで進めるチームにまで成長しました。でも、実は、小3までの息子たちは通称「ピヨピヨ組」。一生懸命練習している子もいましたが、練習中にグランドの砂いじりをしてコーチに叱られてしまう子もいました。
それが変わり始めたのが小4になってから。当時の監督が厳しい人で、練習がしんどくなり、「ピヨピヨ組」ではいられなくなりました。試合の時、母はスコアラーとしてベンチに入ることがあったのですが、監督に叱られている息子やメンバーを間近で見て、涙が出てきたこともありました。そのような中、母のほうが息子に対して「もう辞めてもいいよ?」と言ったこともありました。でも、本人は辞めたいとは言わなかった。練習はしんどいし、当時の監督はなかなか厳しかったけれど、息子の代はとにかく子ども同士の仲が良く、父母の仲もよかった。辛そうにしている息子に他の父が声をかけ、励ましてくれることもよくありました。そういうエンデバースだからこそ、息子は辞めたくなかったんだと思います。
卒団して数か月が経つ今も、息子はエンデバースのインスタを日々チェックしたり、自分のLINEのプロフィールにもリンクを貼っていたりするほど、“エンデバース愛”が続いています。また、一緒に卒団したメンバーはそれぞれ違うチームに所属していて、各チームの練習の都合でゆっくり会うことは難しいようですが、グループラインでよく連絡を取り合っています。エンデバースは、まるで第2の家のような、いつでも戻れる場所、集まれる場所という感覚なのかなと感じます。
そして、それは母にとっても同じです。遠征時の車出しをしたり、父母会の役割を果たしたり、時には父母間で意見がずれてモメたり…といろいろ親も大変なことはありましたが、やっぱり楽しかったなぁと今、改めて実感しています。
とはいえ、そんなエンデバース愛いっぱいの息子ではありますが、今の中学のチームでの野球もとても楽しんでいます。エンデバースのときとは違うポジションを任され、頑張っているようです。また、今のチームに入ってわかったことですが、エンデバースの練習に向き合ってきた息子は、他のチームから来た子よりも体力的にも精神的にもタフです。大きい声を出すなど、エンデバースでは当たり前のことだと教えられ、やってきたことが、意外と他のチームから来た子はできていなくて、褒められることも多いようです。エンデバースで培ったことは、これから長く野球を続けていくうえで強みになるのではないかと思います。
ですので、在団している後輩のみなさん。いろいろつらいこともあるかもしれないですが、勝ちにこだわって試合に臨み、勝つための練習に向き合っていってください。勝ち進んでメダルをもらう喜び、頑張った証がもらえる喜びは、絶対にみんなの自信になりますし、ますます野球の楽しさを感じることができると思います。
そして、父母のみなさんは、そんな風に頑張っている子どもたちの様子を、ぜひグランドに来て見てやってください。中学に行くと、親はフェンスの外で見るだけで、ほとんど声をかけることができなくなります。子どもたちのそばで、一緒に野球ができる小学生の時期は、今だけの貴重な時間なのです。ぜひ、この時間を大切にしていってください。
また親子で顔を出しに行きますね。